私たちエープラスは、「建設業」×「女性活用」×「ICT」を軸に、​ 建設業と人々を繋げるお手伝いをします。​

menu

建設業女性のはたらき方研究会

セクハラ問題を明るく解決したい

ここのところ、公人のセクハラや女性問題がニュースをにぎわせています。女性が活躍する社会では避けて通れない話ではないかと思い、「セクハラ」について取り上げてみました。

セクハラは、受けた人が自分を責める
みなさん、「これはセクハラだよなあ」とか「やめてほしい」と感じた経験、一度はありませんか。表に出てくるケースなど氷山に一角であり、実際は女性が泣き寝入りしていることが多いと思います。例えば、仕事中や談笑中、男性から身体を触れられて不快に思ったときに「やめてください」と言えるでしょうか。実はほとんどの女性は不快であるにも関わらず、相手のプライドを傷つけないように気遣って黙っています。また、「される自分が悪いんじゃないか」と自分を責めてしまうこともあります。私も過去、社会復帰で飛び込んだ会社で、上司についた男性からセクハラに遭いました。最初は笑顔でさらっと振り払ったり「やめてください」と言っていましたが、相手はこちらの気遣う性格を見抜いてるんでしょうね。だんだん触り方も話す内容も行動も露骨になってきました。最後はパワハラになって経営者に相談したものの、どうも対応できないので私がやめるしかありませんでした。労基署や法テラスも相談し、戦った方がいいといわれましたが、何をするにも時間と費用がかかります。そして一番が心の疲弊。母子家庭で社会復帰してこれからというときに、私は泣き寝入りをしました。

声をあげる勇気はすごい!
今回、財務次官と女性記者のセクハラ問題が取りざたされていて、最初、録音までして用意周到で、ネタを作るためのトラップじゃないか、と疑いました。それほど、セクハラに悩む女性は自分を責め、自分だけで解決しようとし、メモを取り続けたり録音機を用意するまでの気力を失せてしまっています。でも、記者という職業を選んだくらいなので、正義感は人一倍でこういうバッシングも受ける覚悟で情報発信したのでしょう。私はそう信じることにしました。その勇気は想像を絶するものです。私も封印したかったセクハラ経験を思い返し、退職を余儀なくされたり、いわれなき中傷を受ける不幸を減らしていきたい、と強く感じました。

セクハラは結局、受けたが損
女性がセクハラにあったとき、我慢するか、声をあげて仕事がやりずらくなったり、裁判で傷つき疲弊したりと、なにを選択しても受けた女性が損をします。また、セクハラに意識しすぎて自由恋愛もしにくくなるのもおかしな話ですよね。こうなると、女性自身がセクハラにあいにくくなる方法も考える必要がありますね。私は、会社を起こすとき、セクハラやトラブルで人間関係が崩れるのがとても無駄だと感じ、そういったトラブルにあわないために意識改革もしました。自分が悪いと思わない。距離を近づけすぎない。触られるのが嫌いであることをはっきり伝える。これで大きく変わりました。しかしこれができるようになったのも、経験と年齢でしょうね。そうであれば、声をあげられない女性のために次にできることは何かと考えました。まわりですぐに触る男性を見つけるとなるべく傷つかないように指摘することでした。「セクハラと勘違いされますよ」「リスク管理です」「なにかあったら自分が傷つきます」と付け加えます。

俺だけは嫌がられていない、という人注意!
私が思うのは、潜在的なケースも含めセクハラ体質と思われる人がいて、みなさん「俺だけは嫌がられていない」「自分のコミュニケーション方法だ」「相手は嫌だと言っていなかった」と口にします。女性は、相手を気遣って声を発しないというのを知ってください。セクハラは表面化したとき当事者も同僚も家族もつらい結果になりますから気を付けてくださいね。きっと今、「俺のこと言ってるのかな」と思った方は、おそらく大丈夫。セクハラ体質の人は、これを読んでも気づいていません。

一人で悩まず早いうちに相談!
セクハラはあった人がとにかくつらい思いをし、表面化すれば傷つく人がまた増えます。なにもいいことはありません。「あれ?」と思った時点で誰かに相談してみてください。「自分の勘違いかも」と感じたり、周りに相談する人がいないときはぜひ、私のところに来てください。
お問い合わせはこちら http://apbi.co.jp/contact/

(2018.04.23 鈴木敦子)

関連記事